シェ・イノ

パートナーさんがかつてとても良い体験をしたとのことで、お誕生日祝いにシェ・イノのランチコースをいただいた。

お料理ももちろん素晴らしかったのだが、お店の方々が気持ちの良い振る舞いをしてくださるので、大変な安心感があった。

お皿も素敵で、お料理に合わせて芸術的に選ばれていたが、上手く映える写真にできなかったので、今回は料理に寄った写真となっている。なお、料理名は覚えていられなかったので、誤りのない範囲で書いている。

福井産トラウトサーモン

普段見かけるサーモンといえば北欧かチリ産だが、こちらは福井産。種や環境が違うのか、身がしっかりしている。ソースも素晴らしく、主張せず完全にサーモンと一体化しており、風味を引き出しているように感じられた。

オマール海老とマッシュルーム、舞茸、オマール海老の出汁を使ったアメリケーヌソース

手前で美しく飾り切りされているのがマッシュルームである。香ばしく、スープを存分に吸い込んおり、口の中で味と香りが爆発する。

舞茸は薄い部分がカリッと、厚い部分はジューシーに仕上がっており、一口で 3 回楽しめる。

オマール海老は 3 つの部位ごとに分けられており、食感の違いを楽しめた。

そしてアメリケーヌソースがどの食材をも見事に引き立ててくれた。

鴨肉とフォアグラ、ブリオッシュ、コンソメとポートワインのジュレ

4 つの食材をどう組み合わせるかが重要だ。15 通り……全て試した。すべてを組み合わせても美味しいが、ぼやけてジャンクな感じに近づくので、3 種くらいまでを色々試していくのが楽しいと思う。

フォアグラに蜂蜜の香りのリースリングを提案してくださったのは今日のベストペアリングだった。

スズキの魚料理

説明があったが美味しすぎて覚えていない。とにかくうまい。

牛頬肉の赤ワイン煮込み

同種の料理は色々なところで食べられるが、まぎれもなく、明らかに、疑いの余地なく最高の一皿だ。肉の繊維が信じられないほどほぐされており、噛むと適度な弾力でふわふわとした食感を感じられる。肉の中にも仕込みがあるが、それは食べてみてのお楽しみ。もちろんソースも格別である。

野菜はそれぞれ適度な状態に調理されており、黄色いソースがまた美味しい……

仔羊のパイ包焼き マリア・カラス風

い、今食べているのは鴨なんだよな……? 新食感!

シェ・イノのスペシャリテだ。ここから断面を倒して、ナイフを入れると切りやすい。パイとお肉だけの部分でもとてつもない満足感だが、仔羊の中央にフォアグラが埋め込まれており、そこで風味が大きく変化する。見事……

上の花のような部分は薄切りにしたポテトを重ねて加熱したもののようだが、1 枚でトロトロの部分とカリッとした部分、香ばしさを一挙に楽しめる。トリュフも味変に 1 枚噛んでくれる。

デザート

デザートはワゴンでやってくる。自分は初めて見たのではしゃいでしまった。ちょっと恐縮しながら「全種類で……」とお願いしたのだが、お客さんの 8 割が全種類を頼むそうな。カットと盛り付けもその場でやるので、大変ですねえと。

どのケーキも美味しかったが、記憶に強く残ったのはベリーのタルト、手前のパイ生地のケーキ、チョコレートのケーキ。

紅茶

紅茶はアールグレイをいただいたので馴染み深い味を楽しんだ。茶器がとても素敵。

終わりに

料理もさることながら、スタッフの方々が常に気遣い、目を配り、茶目っ気たっぷりにもてなしてくれる素晴らしいお店だった。また何か特別な機会にお邪魔したい。

2026年3月20日