VRファイルマネージャー
XR におけるファイル管理・操作のデモンストレーションを開発しています。
なぜ作っているのか
現代において、日常のコンピューティングはファイルの概念を喪失しつつあります。これは主にスマートフォンの台頭によるもので、扱う情報に適したインターフェースが用意され、ファイルという概念を意識する機会は少なくなっています。
しかしクリエイティブなコンピューティングにおいて、依然としてファイルは重要な概念であり、XR
に適した方法が発明されるべきでしょう。本プログラムは、この未来を形にする実験です。
できること
- 画像を開く
- 動画を見る
- 音楽を聴く
- テキストを読む
- 3Dモデルを空間に並べる
- 画像を好きなだけ空間に並べて、アイデアを煮詰める
- 360度画像・動画を次々とブラウズし、整理する
- VR内にデスクトップを設置して、SF感を楽しむ
- 超大画面で動画を見る(予定)
- 空間に音楽プレイヤーを置いて、ビジュアライザの中で作業する(予定)
仕様とロードマップ
ファイルマネージャー
| ドライブ・フォルダのブラウズ |
○ |
| ゴミ箱へ移動 |
○ |
| 新規フォルダ作成 |
○ |
| コピー |
○ |
| 移動 |
○ |
| 貼り付け |
○ |
| 名前の変更 |
実装予定 |
| ファイルの複製 |
○ |
| 3Dモデルのプレビュー |
OBJ(サイズがおかしくなる場合あり) |
音楽プレイヤー
| WAV(PCM) |
○ |
| AAC |
実装予定 |
| OGG |
実装予定 |
| MP3 |
○ |
| ビジュアライザ |
実装予定 |
ヘッドフォン・スピーカーモード (3Dオーディオの切り替え) |
実装予定 |
3Dモデル表示
| .obj(Wavefront) |
○ |
| .dae(COLLADA) |
○(未テスト) |
| .blend(Blender) |
○ |
| .fbx(Filmbox) |
○ |
| .3ds(3DS Max) |
○(未テスト) |
画像ビューワー
| JPEG |
○ |
| PNG |
○ |
| GIF |
実装予定 |
| GIFアニメ |
実装予定 |
| 360モード(Equirectangular) |
○ |
| 360モード(SBS) |
実装予定 |
動画プレイヤー
| H.264/AAC |
○ |
| 360モード(Equirectangular) |
○ |
環境カスタマイズ
| 背景の変更 |
実装予定 |
| レンダリング解像度の変更 |
実装予定 |
| マイク入力へのエフェクト付加 |
実装予定 |
テキストファイル
| 表示 |
○ |
| 編集 |
実装予定 |
| シンタックスハイライト |
できるのか? |
コミュニケーション機能
調査中
| ボイスチャット |
|
| テキストチャット |
|
| 開いているファイルを全員で見る |
|
基本操作(Oculus Touch)
| クリック |
A/人差し指トリガー |
| オブジェクトを掴む |
中指トリガー |
| オブジェクトの奥行き移動 |
中指で掴みながらスティック↑↓ |
| 拡大縮小 |
実装中 |
掲載・展示実績
リリースノート
0.6.0
新機能
- 多言語対応(beta)。L キーを押すことで、日本語と英語を切り替えられます。
- デモモードの実装。D キーで展示用のモードを確認できます。
- 画像ビューアーがフォルダ内の画像数を表示可能に。
- 動画を正しいアスペクト比で再生できるようになりました。
- 基本操作で効果音が鳴ります。
- 新しいグラブシステムにより、高い反応を維持しながら滑らかなグラブが可能に。なぜか気持ちが安らかになります。
- 360 メディアをグラブすることで、ヨー軸回転が可能に。
改良
- 初期状態でデスクトップをブラウズ
- Resolution Dialog を表示可能に
- 360メディア展開時に、オーディオファイルを一時停止。
- 360動画をクリックして再生・一時停止
バグ修正
- 360ビデオ再生時に、シークバーがプルプルする問題を修正。
- 存在しないドライブ(未挿入の光学ディスクなど)に入った後、操作を受け付けなくなる問題を修正。
- 未知のファイルに "入れて" しまう問題を修正。
- ファイルマネージャーを2重に起動できてしまう問題を修正。
0.5.2
0.5.1
バグ修正
0.5.0
新機能
- コピー、移動、貼り付けを実装しました。
- エラーメッセージが表示されるようになりました。
- .md をとりあえず見られるようにしました。
- 起動時のデフォルトフォルダを指定できるようになりました。(UI はまだない)
- Rift S 向けの操作説明を追加しました。
- 画像のサムネイルが表示されるようになりました。
改良
- 360メディアがオリジナルの画像インスタンスの角度に従うようになりました。
- 360メディアを展開した際に、他のオブジェクトが一時的に非表示になります。
- ビデオの再生・一時停止で音声がフェードイン・アウトします。
- ファイル操作に伴ってフォルダのリロードを行わず、動的に既存のインスタンスを操作するようになりました。
- わかりやすさのため、ポインティングしてない場合にも、少しラインが見えるようになりました。
- パスバーの文字列が、現在のディレクトリのみ大きく表示するスタイルになりました。
- 起動時にファイルマネージャーを表示します。
- 日本語フォントを改善しました。
バグ修正
- オーディオのコンテキストメニューを操作できない問題を修正しました。
- パスバーをグラブできなかった問題を修正しました。
0.4.7
- 360動画を閉じる際に音がフェードアウトしない問題を修正しました。
- 360動画を閉じる際に、表示面が残ってしまう問題を修正しました。
0.4.6
- 画像の上にファイル名が表示されるようになりました。
- 制作環境を Unity 2018.4 にダウングレードしました。
- 360 メディアが開かれている場合、地面を表すループが非表示になります。
- 360 写真を左右フリックで前後できるようになりました。
- 360 ビデオ内の UI を若干改善しました。
- 内部処理を大幅に改善しました。
- ファイルリスト生成中に別のフォルダへ遷移すると、いくつかのファイルが残る問題を修正しました。
- 360 メディアの姿勢が元のオブジェクトに依存する問題を修正しました。
- 360 メディアが球体に見える問題を修正しました。
- 動画のシークバー上でメニュー操作が無視されていた問題を修正しました。
0.4.5
- 制作環境を Unity 2019.1 にアップデートしました。
- WebM に対応しました。
- 内部処理を大幅に改善しました。
- オブジェクトの表示・削除にアニメーションが追加されました。
- 各種ライブラリをアップデートしました。
- レンダリング解像度を1.2に固定しました。(解像度変更時に描画の問題が起こることがあるため)
- 動画の再生ボタンが薄く残ってしまう問題を修正しました。
0.4.4
- 動画再生ライブラリを変更し、安定化しました。
- 動画をポイントすると、ファイル名が表示されるようになりました。
- 好きなだけ動画を開けるようになりました。
- 動画と音声がずれる問題が解決しました。
0.4.3
- ファイルマネージャーをポイントしなくても親フォルダに上がれるようになりました。
- 3Dモデルの出現位置が正しく計算されるようになりました。
- 3Dモデルのつかみに関する問題が解決しました。
0.4.2
- オブジェクトをスティックで前後移動させるときに、手前に引き寄せすぎると操作が困難になる問題を修正しました。
0.4.1
- ビデオとオーディオが3Dサウンドで再生されるようになりました。
0.4.0
- .obj に加えて、.fbx、.blend、.3ds、.dae ファイルを開けるようになりました。
- 3Dモデルのプレビューは重いため、オンオフの設定ができるようになりました(左手)
- 扇形メニューがどの距離でも適切なサイズで表示されるようになりました。
- テキストファイルが一定の大きさのウインドウに表示され、スクロールも出来るようになりました。
- フォルダの読み込み完了を待たずとも上の階層に戻れるようになりました。
- 拡張子が大文字の画像を正常に開けない問題を修正しました。
- 複数のメッシュが含まれる3Dモデルファイルで巨大なプレビューが出現してしまう問題を修正しました。
0.3.0
- (実験中)オーディオファイル(wav, mp3)を再生できるようになりました。
- (実験中)テキストファイル(txt, cs, ini, html など...)を表示できるようになりました。
- フォルダアイコンが付きました。
- 動画上でスティックを左右に倒すと、早送り/巻き戻しができます。
- Aボタンだけではなく、人差し指トリガーでもクリックできるようになりました。
0.2.3
- OBJ ファイルをクリックで開けます。
- ユーザーの Oculus Avatar を表示します。
- OBJ が表示できないバグを修正しました。
- デスクトップ表示機能がユーザーの正面に現れるようになりました。
0.2.2
- 空のフォルダから戻れなくなるバグを修正しました。
- 360プレイヤーの向きを(暫定的に)修正しました。
- 画像が自分の正面に現れるようになりました。
- デスクトップ表示機能の出現位置を(暫定的に)修正しました。
- Grab 中に他のオブジェクトにヒットするとフォーカスが外れてしまう問題を修正しました。
0.2.1
- 新しいフォルダを作れるようになりました。
- ファイルの複製ができるようになりました。
- フォルダ読み込み処理を非同期化し、プチフリーズを軽減しました。
- ファイルマネージャーを Grab する時の問題を修正しました。
0.2.0
- ファイルを複製できるようになりました。
- ファイルをゴミ箱に入れられるようになりました。
- 人差し指と中指を同時に押すと自分の位置が飛んでしまう問題を解決しました。
- Windows 8.1 ではデスクトップ表示機能がクラッシュを引き起こすため、非表示となりました。
0.1.3
- 360度ビデオの一時停止・再生ができるようになりました。
- 扇メニューは操作対象に応じた内容が表示されるようになりました。
- ファイル操作UIを追加しました(機能自体はまだです)。
- JPEGを開けないバグを修正
- アバターを削除できてしまうバグを修正
- フォルダ読み込みパフォーマンスの向上
0.1.2
- 全天球動画の左右が反転している問題を解決しました。
- 動画プレイヤーの回転に全天球が影響を受ける問題を解決しました。
0.1.1
- 全天球が Grab もしくは Move で動かなくなりました。
- 全天球動画が歪んでしまう問題を解決しました。
- 全天球動画・画像の左右が反転している問題を解決しました。
- アバターの位置を Grab もしくは Move で動かせてしまう問題を解決しました。
- 扇メニューの向きを法線で変更するように改善し、全天球表示でも正しく表示されるようになりました。
0.1.0
ベータリリース