自分視点での Unity メジャーバージョン差分
VR 開発者視点で、Unity のロードマップで気になるところをメモしておきます。筆者は「美しいグラフィックスや実在的なオーディオに興味のある、主にはコードを書く人」です。バージョン上げたいけど何が違うんだっけ? 下げたいけど何がなくなるんだっけ? あたりをゆるく解決するために書いています。
画像は Unity Blog よりお借りしています。
2018.3
- Nested Prefabs
- 統合された設定ウインドウ
- Timeline における RootMotion の非必須化
- Cinemachine のプロシージャルノイズエディター
- GPU を利用する Terrain
- Terrain のクローンブラシ
- PhysX 3.4(高速化、安定化、新しい衝突アルゴリズム、ガベージを生まない接触判定)
- .NET 4.x のデフォルト化
- C# 7.3 (Roslyn コンパイラ)
- Particle
- ライトでのリアルタイム GI
- メッシュ形状に沿った放出
- 回転の無効化(VR)
- VR コントローラーの Haptics API
- TextMesh Pro のリリース
- ランタイムでのグリフ生成
- VFX Graph (Preview)
- Baked 時のライト減衰の改良
2019 全体
- アセットインポートパイプライン
- 互換モード(?)
- より高速なプラットフォームスイッチ
2019.1
- Android でスクリプトのみのパッチをビルドすることによるイテレーションの高速化
- AR Foundation
- LWRP のリリース
- ステレオレンダリングモードのフォールバック
- Stereo Instancing での PPS サポート
- DOTS
- Burst Compiler のリリース
- Sub Scenes (experimental)
- Profiler Analyzer (Preview)
- Incremental Garbage Collection (Experimental)
- Inspector から直接 Prefab 編集
- Quick Search
- HDRP
- Double-wide VR レンダリングのサポート
- パフォーマンスの改善
- Render Pipeline Wizard
- HDRP 専用の Post-Processing
- Hair Shader
- Vulkan ネイティブレンダープラグインのサポート(Go、Quest 向けは後のバージョン)
- エディタ上でシェーダーの非同期コンパイル
- GPU Lightmapper の改善
- Timeline Markers と Signals
- Timeline でのオーディオ制御
- H.265 サポート
- Video Player / Recorder の SRP サポート
- Scene Visibility(Scene ビューのみでの非表示設定)
- New Input System
- Terrain ブラシパック
- Console: クリック可能なスタックトレース
2019.2
- SDK 読み込みシステムの刷新 (Preview)
- AR Foundation のアップデート
- フェイストラッキング
- 2D 画像追跡
- 3D 物体追跡(ARKit のみ)
- 環境プローブ(ARKit のみ)
- 2Dと3D表現を検出可能な人間のモーションキャプチャ(ARKit のみ)
- 人物遮蔽(ARKit のみ)
- 環境情報の共有(ARKit のみ)
- DOTS
- Core API 1.0のリリース
- 新しい Transform システム
- Video: エンコーダーによる可変フレームレートへの対応
- LWRP
- VR 向けのMulti-Pass
- ライト数上限の拡大(Directional and Per-Camera lights)
- HDRP
- スペキュラ AA
- 目シェーダー
- ライト種別の増加 物理ベースの空
- Simple lit (particle)
- 新しい SSAO
- VR 対応
- TextMesh Pro
- リガチャのサポート
- 色付き文字
- ProBuilder 4.0
- PolyBrush 1.0 (Preview)
- NvCloth
- Cloth プリセットの Package (Preview)
- DSP Graph (package)
- UIElements のパフォーマンス改善
- .NET 3.5 ランタイムの廃止
- インクリメンタル GC が WebGL 以外のすべてのプラットフォームに対応
- コードエディタ統合のパッケージ化
- GPU Lightmapper の高速化
- Denoiser の改善
- ライトマップのノイズ除去が GPU ベンダによらず使用可能に
- NVIDIA OptiX AI Denoiser の改良
- Intel Open Image Denoise ライブラリへの対応
2019.3
- エディタの新しい UI テーマ
- DOTS-Only Standalone Player
- Package になった Simple Animation
- Kinematica (Preview)
- Package になった Timeline
- Video: Windows 上でのハードウェアデコーディング
- Universal RP(LWRP から改名) Deferred Renderer URP に最適化された Post-Processing Stack
- HDRP
- 正式リリース予定
- HDRP 用 Post-Processing も正式リリース
- LookDev の復活
- パフォーマンスの最適化
- VFX Graph のリリース
- リアルタイム・レイトレーシング (Preview Package)
- Terrain Holes
- 従来のグリッドシステムを ProGrids で置き換え
2020.1
- ビジュアルスクリプティング
- DOTS 向けになる
- プレイモードでのライブ編集
将来
- HDRP の VR サポート
- マルチプラットフォームの XR インプット
- Terrain: Layered Environments
2019年5月5日