QuickTime Player で動画編集
今回は Mac 標準付属の音楽・動画プレーヤーである QuickTime Player X について。動画をダブルクリックすると開くこのアプリ、何気に動画の編集ができます。今回は Yosemite に付属するバージョンを使用しています。出来る事は以下の通り。
- 前後を切り取る
- 90度ずつ回転する
- 複数の動画ファイルをつなげて一つにまとめる
- いらない部分を切り取る
編集できるのは、QuickTime Player X で開ける動画のみです。当たり前ですが。それでは見ていきましょう。
まず、編集用の動画を用意します。いい動画がなかったので自分の作った習作ゲームのサンプルを使用します。
前後を切り取る
動画の前後にある不要な部分を切り取り、目的の部分のみを残します。動画を開いたら、「編集」メニューから「トリム…」を選びます。
すると、画面の下部に黄色い枠が出てきます。この枠の左右の端は動かす事ができます。黄色い枠の外に出た部分は削除されます。思うような場所に動かせたら「トリム」ボタンを押します。
画面を閉じようとすると保存先を聞かれますので、名前を決めて保存をします。元の動画は元のまま残っているので、不要なら消しましょう。
詳細は略しますが、この操作は非破壊で行われますので非常に高速に保存されます。画質の低下もゼロです。切るだけなら iMovie よりもこっちが良いですね。
90度ずつ回転・上下左右を反転する
回転・反転するのはとても簡単です。動画を開いたら、「編集」メニューから以下のメニューを好みに合わせて選びます。
- 反時計回りに回転:反時計回りに90度回転します。
- 時計回りに回転:時計回りに90度回転します。
- 水平方向に反転:左右が反転します。
- 垂直方向に反転:上下が反転します。
こちらも画面を閉じる時に保存先を決めて保存します。こちらは切るだけに比べると保存に時間がかかります。待ちましょう。また切る時と同じく、元のファイルは元のまま残っています。
複数の動画ファイルをつなげて一つにまとめる
これが一番簡単かもしれません。まずはつなげるための動画ファイルを用意しましょう。
1つ目の動画を開いた画面に2つ目の動画をドラッグします。
すると以下のようになります。順番を入れ替えたり、いらないものを選んで delete キーを押せば削除もできますので、気に入る順番になったら「完了」ボタンを押します。
こちらも画面を閉じる時に保存先を決めて保存します。こちらも切るだけに比べると保存に時間がかかります。待ちましょう。また切る時と同じく、元のファイルは元のまま残っています。
いらない部分を切り取る
これはこれまでに比べると少々ややこしいですが、他の動画編集ソフトを使う事に比べれば大変に簡単です。
動画を開いたら、「表示」メニューから「クリップを表示」を選びます。
すると以下の表示になりますので、赤い縦線を切りたい場所まで持っていきます。キーボードの左右矢印キーで位置を微調整できます。
そこでおもむろに Command + E キーを押します。すると、赤線の位置に切れ目が入ります。
同様に好きな場所に切れ目を入れていき、必要な場所だけ残して要らない部分を削除することができます。順番の入れ替えも、他の動画をドラッグして追加することも自由自在。
気にいる様子になったら、完了ボタンを押します。完了ボタンを押した後も、クリップを表示すれば再び編集ができます。
こちらも画面を閉じる時に保存先を決めて保存します。こちらも切るだけに比べると保存に時間がかかります。待ちましょう。また切る時と同じく、元のファイルは元のまま残っています。
以上、QuickTime Player X で動画編集でした。簡単な切り貼りのみですが、意外と快適にこなせるのではないかと思います。アプリも軽いですし、なかなかに使い勝手が良い方法です。
2015年3月24日